昨日は友人たちと新宿御苑近くでお昼を食べてから、
歩いてすぐの四谷区民ホールへ。
9階・・・、エレベーターで上がって整理券で入ります。
450人というとかなり大きなホールで、
若い人は少なめ、中高年が多い感じでした。
客席ではすぐに句会の知人も見つかり、
帰りも別の知り合いたちに会いましたから、
わりといろんな人が来てたみたい。
最初は夏井いつきさんによる講演。
堅苦しい話ではなく、トークショーに近い感じ。
俳句対局の説明が興味深かった。
これはいくつかルールがあって、
相手の句から季語ではない言葉を取り入れて自句を詠む、
その際「フランス>仏蘭西」のような書き換えは不可で減点。
3句を詠む持ち時間の合計は6分!!!、
しかも4分を過ぎると0.5点、5分を過ぎるとさらに0.5点のマイナスポイントがつきます。
もし6分の制限時間を過ぎてしまうと、その時点で負けが決定。
他にも減点項目がいくつかあります。
そして句の良否について、
4人の審査員が各句について10点の持ち点で採点します。
第一試合は北大路翼さんVS阪西敦子さん。
たしか北大路さんはツイッターでの年間1万句×3年間の句から、
構成したのが句集「天使の涎」だったと思います(今年の「田中裕明賞」)。
「俳句一家 新宿屍派」の代表。
阪西さんは手元の「俳コレ」によると、
「ホトトギス」生徒児童の部から俳句をやっていて(このとき6歳か7歳?)、
句歴は30年以上・・・。伝統俳句協会新人賞。
そして俳句甲子園本戦での審査員もされています。
どちらも句会や集まりで何度かご一緒してますけど、
それ以上にはよく知りません。
向かい合う形の机があって、対戦者は履物を脱いで座布団に座ります。
さて元句(漱石?)が出された瞬間、デジタルタイマーが動きはじめ、
先行は北大路さん。短冊に書いて出すと計測が止まります。
そして今度は阪西さんのタイマーが動きはじめ、
また短冊を書いて出すと止められます。
それが3回、しかも4分を過ぎるとマイナスポイントがつきますから、
相手の句から言葉を拾って一句詠む>短冊を書く、が1分少々の感じ。
これ、相当に厳しいですね。
短冊の句は後方の人が入力して、すぐ大きなモニターにも映しだされます。
結局、阪西さんは3句目が4分を過ぎてしまって、
マイナス0.5点ですが、次のマイナスポイントまで1分の余裕もできます。
それぞれの3句が出そろうと、4人の審査員が採点し、
それもモニターに映し出されます。
観ていて、点が出る前に、勝敗はわりと判る感じでした。
隣の友人と話しながら観戦して、この対局も、
そのあとの対局と決勝も、勝敗は予測の通りでした。
審査員の先生方の採点も多少バラけることはあっても、
納得のいく範囲でしたし、講評もいろいろ勉強になった。
ともかく、400人以上の観客の前で、強いプレッシャーのなか、
6分の制限時間で3句詠む、あれは相当に大変だと思う。
超即吟と、もちろん句作の力量も、
俳句でこんなふうに恐れいったのは久しぶりかも。
そのうち掲載されると思いますので、
対局の句をここで紹介するのは控えます。
第一対局の勝者は北大路さんでした。
なお上記と本日の写真+句は特に関連ありません。
ひまはりや素振りで曲がる模造刀

ひまはりやすぶりでまがるもざうたう
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- 2016/07/18(月) 22:41:26|
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