夏の旅行で大垣にて。
ここは「おくのほそ道」の結びの地です。
また大垣駅近くの愛宕神社から船町まで、
2kmほどの散策コースを見立てて、おくのほそ道のなかから、
20句の句碑があります。
つまりこれを歩くと、おくのほそ道気分。
そして船町には「奥の細道むすびの地記念館」があります。
強い日ざしの下、歩いていくと、
ここは舟下りもある水辺です。
写真では判りにくいかも知れませんが、
橋左手の古い建物の石垣には、
白い文字で俳句が書かれていました。
作者と県名もあったので公募の句でしょうか。
「奥の細道むすびの地記念館」に入ると、
受付で眼鏡?を渡されました。
聞くとシアターがあって、その3D用だそうです。
館内をひととおり回ってからそのAVシアターに入ると、
おくのほそ道を辿る俳句と映像を観ることが出来ました。
すごいすごい、ほんとに立体的に見える。
芭蕉が辿ったみちのくの風景、
そして桜紅葉の秋の大垣の映像、
シアターでの3Dは初めて観ましたけど、
立体感もあり、美しくて、感激しました。
その映像の途中で何度も、風景に芭蕉の句が浮かび上がります。
これは写俳として鑑賞することもできそうです。
俳句を専門にやっていて、写俳にネガティブな考え方の人もいますけど、
写真や映像に句を合わせることは、
雑誌やテレビの映像などで、だいぶ前から、
自然に構成されてきた表現方法でもあると思います。
古いものでは手元に、1963年刊行の、
「写真俳句歳時記」があります。
これは写俳作品を意図してのものではなく、
そのあたりは読み手の気持ち次第かと。
写真と俳句をコラボレートすることは、
観る人にも馴染み易い効果があると思います。
イエスならくるくる回す白日傘
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- 2013/08/18(日) 08:03:45|
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| コメント:2
こんにちは。
以前私のブログにコメントくださってありがとうございました。
私の住んでいる近くまでいらっしゃったのですね。
記念館の3D映像なかなかわかりやすくていいですよね。
写真俳句は、俳句をやっている人にはたしかに受け入れてもらえない部分はありますよね。
私も俳句99%で写真俳句は1%くらいの割合なので、写真俳句の俳句は俳句として認めたくない部分も持っているのですが、写真俳句は俳句を知らない人にも受け入れやすいかなと思ってすごくたまにやったりします。
位置づけが難しいですね、写真俳句は。
でも、俳句の大事な部分は譲れないかな、これからも。
- 2013/08/18(日) 16:42:41 |
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- 美星 #-
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>>美星さん
こんばんは、コメントをありがとうございます。
大垣では初めてでした、また行ってみたい。
この日は長浜のホテルをチェックアウトして、
琵琶湖のお城の公園をしばらく歩いあと、
車で山道のルートから揖斐川方面へ走りました。
途中、道の駅で「切り株動物園」に寄ったりして、
大垣に着いたのはそのあとです。
写俳は、人それぞれの関わり方がありますね。
江戸時代、俳人による俳画も盛んでした。
明治には子規やその門人にも俳画を描く人いましたけど、
なぜかその後廃れてしまいます。
写真+俳句は、俳句+俳画と似ていると思います。
いまの俳人が俳画に関心が薄いのと、
写俳に関心が薄いのも、何か共通するものも感じます。
今後、すこし状況が変わっていくかも知れません。
それも活動を続けているモチベーションのひとつです。
- 2013/08/19(月) 23:23:35 |
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- yuhki #OLHiJ7es
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