「花街」の読みは元々は「カガイ」で、
一般的には「ハナマチ」とは読まなかったそうです。
それが演歌の「花街の母」(はなまちのはは)あたりから、
「ハナマチ」という読みが広まったようです。
(注、京都では古くに「ハナマチ」の呼称だったという話はありますが、
これについては確認とれず、詳しいことを知りません)
俳句でも「ハナマチ」と読ませている句は多い。
けど句会で音数から明らかに「カガイ」の句もありましたし、
ちゃんと知っている人なのだなと思います。
「ハナマチ」は完全な誤りとまでは言えなくても、微妙という感じか。
歌詞には時々一般的な日本語よりも、
文字の雰囲気や作者の思い込みが優先されてしまうことがある。
「シクラメンのかほり」は旧仮名なら「かをり」です。
童謡の「うれしいひなまつり」もはっきりと誤り。
「お内裏様とおひなさま」の歌詞は、
「お内裏様」は男雛と女雛の一対を表しますし、
「お雛様」も男雛女雛の一対の意味です。
つまり文法的にまったく変・・・。
「お内裏様=男雛」、「おひなさま=女雛」と、
勘違いしていた作者の思い込みによるものです。
とはいえ、これだけ広まってしまうと、
「おひなさま」は「女雛」のことであるという、
認識のほうが大きくなっていると思います。
難しいところですね。
鳴き返すこゑの切なげ猫の恋

なきかへすこゑのせつなげねこのこひ
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- 2017/03/14(火) 22:09:14|
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